営業を15年やったあと、社内公募で経営企画に移りました。今はグループ会社10社の事業計画を見ています。
どうやって移ったかは前の記事に書きました。この記事では、移った先で実際に何をしていて、営業と比べてどうなのかを書きます。
先に結論を書くと、働き方は営業よりはるかに楽です。 ただし、評価を取りにいくのは営業より難しい。この両方を書いておきます。
経営企画の1年は、秋から春が山場
私の部署の1年は、だいたいこう回っています。
秋ごろ:グループ各社に3か年計画を出してもらい、ヒアリングの場を持つ。
1〜3月:次年度の事業計画を、各社に下ろす。
その間ずっと:うちの役員と各社の社長の会議をセットする。
秋から春にかけてが忙しい時期です。逆に、第1四半期(4〜6月)は比較的余裕があります。
営業のように毎月の締めに追われるのではなく、1年の中に山と谷がある。この波の形が、営業とはまったく違います。
最初に戸惑ったのは、会議がないことだった
移っていちばん戸惑ったのは、会議がほとんどないことでした。
営業のころは、1日の3分の2が会議で終わっていました。そして本来のタスクは、残業でこなす。それが普通でした。
今の部署では、それがありません。時間はある。でも、差し迫った締め切りもない。
これは楽そうに見えて、落とし穴があります。誰かが期限を切ってくれないので、自分でしっかりマイルストーンを立てていかないと、詰みます。
営業は、外から締め切りがやってくる仕事でした。経営企画は、締め切りを自分で作る仕事です。
必要なスキルは、Excelより「調整」
経営企画というと、Excelや数字に強くないと務まらないイメージがあるかもしれません。
私の場合、社内で生成AIのツールが使えるので、Excelの知識がほぼなくても何とかなっています。 複雑な関数や集計は、ツールに聞きながら組めます。
それよりも求められるのは、社内の調整力です。
役員の予定を押さえる。各社の社長との会議を設定する。そのために秘書の方とやり取りする。立場の違う人たちの間で、物事を前に進めていく力のほうが、日々の仕事では効いています。
よくなったのは、働き方と休み
営業時代と比べて、いちばん変わったのは働き方と休みの取りやすさです。これは段違いでした。
前の記事で、営業時代は付き合い残業や、振替のない休日出勤が嫌だったと書きました。今はそれがありません。
そして、休みの日に携帯を気にしなくなりました。
営業はお客様がいる仕事なので、休みの日でも連絡が来るかもしれない、という感覚がどこかに残ります。それがなくなったのは大きいです。
きついところは、今のところない。でも評価は難しい
きついところを聞かれたら、今のところはない、というのが正直な答えです。営業に比べたら、はるかに楽です。
ただ、ひとつ難しそうだと感じていることがあります。評価を勝ち取ることです。
営業なら「いくら受注した」という、誰が見ても分かる成果があります。経営企画には、それがありません。計画を作り、会議を回し、各社とやり取りする。どれも必要な仕事ですが、目に見える成果として示しにくい。
実際、去年の評価はプラスでした。これは営業時代の成果が乗っていた部分です。今年は標準になって、下がるかもしれないと思っています。
営業時代にまいた種が、後任のもとで実っている話も含めて、異動で評価がどうリセットされるかは評価のリセットについて書いた記事にまとめました。
年収は、営業時代から変わっていません。前の記事に書いたとおり、グループ内では給与の水準がそろっていることが多く、職種を変えても年収は動かないからです。
向いていないのは、分かりやすい成果で勝負したい人
評価の話とつながりますが、経営企画に向いていないかもしれないのは、バリバリ成果を出して、それで評価されたい人だと思います。
いくら受注したか、何件取ったか。そういう分かりやすい数字で勝負したい人にとっては、物足りなさや、もどかしさが残るかもしれません。
逆に、働き方を落ち着かせたい人、自分でペースを組み立てられる人には合う仕事だと思います。
なお、経営企画は欠員が出たときに社内から補うことが多く、外から未経験で入るのは簡単ではありません。社内に公募の制度がない場合や、管理部門での経験を活かして他社の経営企画を狙いたい場合は、経営・経営企画・管理部門の転職に特化したエージェントに相談してみるのもひとつの方法です。(PR)
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営業でのし上がりたい人にも、一度は経験してほしい
最後に、少し意外かもしれないことを書きます。
営業でのし上がっていきたい人も、一度は経営企画を経験しておくといいと思っています。
社内の数字がどう作られていくのかが分かるからです。前の記事で書いたように、営業の目標は市場成長率やCAGRを踏まえて、計画を作る側で決まります。その作られ方を内側から見ておくと、営業に戻ったときに、上から降りてくる数字の意味がまるで違って見えるはずです。
まとめ
- 経営企画の1年は、秋の3か年計画ヒアリングから、1〜3月の次年度計画まで。第1四半期は比較的余裕がある
- 最初に戸惑ったのは会議がないこと。締め切りがないので、自分でマイルストーンを立てないと詰む
- Excelは生成AIのツールで何とかなる。求められるのは、役員や秘書との調整力
- 働き方と休みの取りやすさは段違い。休みの日に携帯を気にしなくなった
- きついところは今のところない。ただ、目に見える成果を出しにくく、評価を取るのは難しい。年収は変わらない
- 分かりやすい成果で勝負したい人には向かないかもしれない
- 営業でのし上がりたい人も、一度経験すると社内の数字の作られ方が分かる


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