『いい上司は出世しない』は半分だけ本当。分かれ目は『チームの数字』と『部下の成果を上に伝えるか』

数字から見たキャリア
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Threadsで、こんな投稿をしたことがあります。

部下に慕われる上司が出世から外れて、部下が次々しんどくなっている上司が、なぜか上に上がっていく。いい上司と出世する上司って、別だったりする。

思った以上に反応があって、「うちもそう」という声もあれば、「うちは慕われた上司がちゃんと偉くなった」という声もありました。

あらためて自分の経験を振り返ると、「いい上司は出世しない」は半分だけ本当だと思います。この記事では、私が損保と今の会社で見てきた上司をもとに、出世する上司としない上司の分かれ目を書きます。

好きだった上司も、嫌いだった上司も、どちらも昇格していった

まず、正直に書いておきます。

私が本当に好きだった上司は、人望もあって、昇格していきました。一方で、正直かなり嫌いだったけれど、昇格していった上司もいます。

2人のタイプは、まるで違いました。

好きだった上司嫌いだった上司
部下への接し方配慮があり、自分も汗をかく当たりがきつい
仕事の進め方時には厳しく指導もする成果主義
成果出していたきっちり出していた
その後昇格(最年少で部長になったらしい)昇格

つまり、「いい上司だから出世しない」わけでも、「きつい上司だから出世する」わけでもありませんでした。 2人に共通していたのは、どちらも成果を出していたことです。

評価されるのは、悲しいけど「チームの数字」

営業時代を振り返ると、上司が評価されていたのは、チームの数字だったと思います。

部下を育てたかどうかも大事なはずですが、育成は見えづらい。 誰がどれだけ育ったのかは、数字のようにはっきりとは出てきません。

悲しいけれど、上司の評価は、やっぱり数字だと思います。

ここから先は私の考えです。「いい上司が出世しない」ように見えるのは、こういうことだと思います。部下に配慮して、育てることに時間を使う上司ほど、その成果が数字に出るまでに時間がかかる。一方で評価は、1年ごとに区切られる。その差が、「いい上司は出世しない」という印象を作っているのではないでしょうか。

Threadsでも「パワー型は短期で結果が出る。仕組みで回す型は時間がかかる」というコメントをもらいました。これは、けっこう的を射ていると思います。

ちなみに、事業計画を作る側から見ると、昇格の枠は計画の段階である程度見込まれています。その話は昇格の記事に書いています。

出世した「いい上司」は、部下の成果を上に伝えていた

では、好きだった上司は、なぜ出世できたのか。

その上司は、優しいだけではありませんでした。 時には厳しく指導もできる人でした。

そして、厳しく指導したことを、さらに上の上司に言うことはありませんでした。代わりに、部下の成果は、上にきっちりアピールしてくれていました。

部下からすれば、叱られたことは自分と上司の間で終わって、頑張ったことだけが上に伝わる、ということです。

その上司は、損保で最年少で部長職についたようです。人望と成果の両方があれば、ちゃんと上がっていく。

駄目な上司は、人前で部下を下げる

逆に、私が駄目だと思う上司の特徴もはっきりしています。

「あいつはここがだめだ」というようなことを、人前でも平気で言う。

好きだった上司とは、ちょうど逆です。いい上司は、部下の悪いところを自分のところで止めて、良いところを上に伝える。駄目な上司は、部下の悪いところを周りに広げる。

会社によっても、偉くなり方は違う

Threadsのコメントには、「うちは人事考課が機能していて、慕われた上司が常務になった」というものもありました。

会社によって、偉くなり方はかなり違うと思います。今の会社を見ていると、若手でもかなり柔軟に偉くなっているようです。

上司が出世するかどうかは、その人の性格だけでなく、その会社が何を評価しているかでも変わります。

部下としてできることは、2つ

では、自分の上司が「いい上司だけど、出世しなさそうなタイプ」だったら、部下はどうすればいいのか。

私の答えは2つです。

① とにかく、チームで成果をあげられるように頑張る

上司の評価がチームの数字で決まるなら、部下ができる一番の応援は、チームの数字を作ることです。

② 上司の、さらに上の上司にアピールする

好きだった上司が私にしてくれたことの、逆をやる形です。上司が部下の成果を上に伝えてくれるように、部下の側からも、上司の働きがさらに上に見えるようにする。育成のように見えづらい成果ほど、誰かが言葉にしないと伝わりません。

自分の上司はどっちのタイプか、見分ける4つの点

ここまでの話をもとに、上司を見るときの点を並べておきます。私が見てきた上司から整理したもので、一般的な基準ではありません。

見るところ出世する「いい上司」駄目な上司
部下の成果上にきっちりアピールする—
部下への指導時には厳しく。でも上には言わない人前でだめなところを言う
自分の動き自分も汗をかく—
チームの数字出している—

「—」の欄は、私の経験からは何とも言えないところです。きつくても成果を出す上司は出世していくので、数字を出しているかどうかだけでは、いい上司かどうかは分かりません。 見分けるなら、部下の成果を上に伝えているか、指導を人前でしていないか、のほうが確かだと思います。

自分が上司になったときに

これも私の考えですが、好きだった上司のやり方は、そのまま自分が上司になったときの手本になります。

  • 優しいだけでなく、必要なときは厳しく指導する
  • 指導したことは、さらに上には言わない
  • 部下の成果は、上にきっちり伝える
  • 部下のだめなところを、人前で言わない

この4つは、どれもお金も時間もかかりません。それでいて、部下に慕われることと、チームの数字を出すことの両方につながるはずです。

上司で消耗しているなら

ここから先は、私の考えです。

働きやすさは、上司でかなり変わります。人前で部下を下げるような上司のもとで消耗しているなら、異動や転職で環境を変えるのも、ひとつの選択肢です。

外の会社を見るときは、実際にそこで働いた人の口コミで、評価の仕組みや職場の雰囲気を確かめておくと、同じことで消耗しにくくなります。(PR)

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まとめ

  • 好きだった上司も、嫌いだった上司も、どちらも昇格した。共通点は成果を出していたこと
  • 上司の評価は、悲しいけどチームの数字。部下の育成は見えづらい
  • 「いい上司は出世しない」に見えるのは、育成の成果が数字に出るまで時間がかかるからだと思う
  • 出世した「いい上司」は、時には厳しく指導しつつ、それを上に言わず、部下の成果を上にアピールしていた
  • 駄目な上司は、部下のだめなところを人前で平気で言う
  • 偉くなり方は会社によっても違う。今の会社は若手でも柔軟に偉くなっている
  • 部下としてできるのは、チームで成果をあげることと、上司のさらに上の上司にアピールすること

同期の間で出世の差がどこでついたかは、同期の出世について書いた記事にまとめています。

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